スーパーカブで日本一周

  523日間に渡ったスーパーカブ90での日本一周の記録、およびその後日談を語ります。

決断を迫られる

日本一周の再開、先述の通りこれが人生における目下の大きな目標ですが、それにあたって越えなければならない最大の山がやって来ました。
仕事を辞めるかどうかの決断です。

実際のところ、他には大きな障壁は殆どありません。家庭を持っているわけでもなければ恋人もいない。昨年の秋から母が体調を崩して一時入院しましたが、完全に治って今は純健康体、恐らく私よりも長生きするのではないかと思っています。
家のことも然り。四年前の春、日本一周に出発する時は住んでいた部屋を引き払うのが一大事業でしたが、今はそんなこともありません。日本一周を機に私の考えは変わった。物を持つのがひどく嫌いになったのです。生きていく上で絶対に必要な最低限の物以外は身の回りに置きたくないし、新しく物を買う、物が増えるということに強い抵抗を覚えるようになりました。
その気になれば明日にでも部屋をたたんで直ぐに旅に出られる、そんな身奇麗な感じや軽快さを今は美徳と感じています。それは一年半に渡る日本一周で学んだ、原付バイクに積めるだけの物を持っていれば人間十分に生きていけるという事実から来るものです。だから今、私の住んでいる家は恐ろしく物が少なく、がらんとしています。部屋の隅のある部分で声を出すと、天井や壁に響くほどです。出発に際してはどうしても捨てられない物を実家に預かってもらうだけ、それには軽自動車で一回移動すれば十分です。

さて仕事を辞めるのがどうして山なのか。まず、仕事に熱意をもって打ち込んでいるわけでは全くありません。人生において仕事は金をもらう為に仕方なくやっている事、この考えはこれまでも今も一貫して変わっていませんし、生涯変わることはないでしょう。私は仕事が生き甲斐などと言ってはばからない人は気持ち悪いので付き合いたくありません。
日本一周に出る前、その時の職場を辞める時も何の未練もありませんでした。私はとある仕事の推進リーダーを務めていました。それも、昇格や昇給、異動の基となる業務評価において、幾つかある仕事の中でもっとも高い難易度AAAとされていた部門のリーダーでした。そして私は二年連続で事業所の年間目標を達成させました。数十人の人間を動かして、時に所長の勤務日程まで調整する権限も持ち、きっと人によってはやり甲斐のある仕事だったことでしょう。しかしそんな事に全く興味の無かった私はいともすっぱりと退職を申し出たのです。
この時、異例とも言える本部の偉い人が私のところへやって来て直々に慰留されました。それでもやはり、仕事に何の熱意も愛着も持っていない人間の心に何が響くわけでもありません。その時既に私の心はカブで走ってテントで野宿する情景で一杯になっていたのですから。
今の職場を辞めるのにためらいがあるのは、偏に待遇と環境の良さです。日本一周から戻り、昨年度の一年間は一般の会社で言うところの契約社員のような感じで現場の配達仕事をしていました。ところが、異例の抜擢をして頂いて今は内勤、それも、大好きな文章をひたすら書いていればいいという仕事内容です。
そして何といっても勤務日程を自分で組めるのが素晴らしい。十連勤で四連休なんてことは自在だし、他の人が休むお盆週と土日をすべて出勤する代わりに8月の後半に二週間の休みを取るなど、旅する者にとってまさに理想郷といえる職場です。お陰で、日常ブログの方に全て紹介しましたが去年はこれまでに無いくらいの高い頻度で数日から一週間ほどの旅に出ることが出来ました。そのせいで金は全くたまりませんでしたが(^^;
収入もそこそこあるし(あくまで途中入社の二年目にしては、という基準だが、それはまあそれとして…)、とにかく今の職場は悪くないのです。ずっと今の部署に居られるわけではありませんが、少なくともこのまま異動なく続けられるもう一年はこのままでいいかな、という思いも強くあり、悩むところなのです。
もし続けるなら万一の異動など発生しないように裏も含めて調査、画策し、辞めるなら意思表示も含めてそろそろそれなりの動きをしなければなりません。どうしたものか…





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    17:17 | Trackback : 0 | Comment : 2 | Top
Comment
風ささきさん>

気持ちが楽な方を…素敵な助言をありがとうございます。
ただ、問題は去年一年で金が貯まったかというと全くそうでないところです。小旅行の日数がとても多かったことに加え、その殆どは毎晩ビジネスホテルに泊まって居酒屋巡り。去年一年での活動費は実に100万円にもなります。
加えて、私もこの歳になって残りの人生の年数を数えます。勿論日本人の平均寿命まで生きられたとすればまだまだ死ぬのは当分先ですが、体の何処も健康で味覚も鋭敏で体力もあり、充実した旅人としての現役があと何年続けられるのかと考えたら、そういう意味での寿命はもしかしたら結構すぐそこかも知れないのです。そういう意味では焦りを常に心の中に抱えて生きています。だから今とても悩んでいるのです。
Re: 気持ちが楽な方を選ぶ  [URL] [Edit]
2013.01.10 Thu 20:32  |  風ささき #BJ2JClZ.
純粋に旅に専念であれば、途中でバイトしないでいい資金を
確保するまで現状維持活動。
まだまだ、この世の終わりでなさそうですし。
旅人になるのを急がなくても良いのかもしれませんね。
気持ちが楽な方を選ぶ  [URL] [Edit]







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Author:ビート★
2009年5月10日、住んでいた部屋を引き払い、250ccのバイクも売り飛ばしてスーパーカブ90で日本一周の旅に出発しました。
道の駅や公園、海辺でテント泊して節約した金を全国の居酒屋巡りと日々のビール代に注ぎ込みつつ、全国を行脚して12月に沖縄に上陸。父親の急病による一時帰郷などを経て、2010年8月3日、念願の日本最西端・与那国島西崎に到達。再び鹿児島からの自走で北上し、2010年10月14日、523日目にして日本一周の旅を完結しました!

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現在、新たな相棒スーパーカブ110を迎え再出発へ向けて準備中です…