スーパーカブで日本一周

  523日間に渡ったスーパーカブ90での日本一周の記録、およびその後日談を語ります。

日本一周を振り返る⑨~居酒屋十傑!~

全国一千万の居酒屋ファンの皆様、お待たせしました!(爆)



さあいよいよ居酒屋十傑です。これは意外にすんなり候補が絞り込めました。
(そこから順位をつけるのはたいへんだったけど…でも一位から十位までは100点と90点くらいの差です)
それだけ居酒屋というものはピンキリだということですね。特に良い店というのはごく一部です。また居酒屋の評価は酒、肴、雰囲気、価格といったところですが、客観的な評価がし易いというのもあるでしょう。

第一位: 菜菜かまど(鹿児島県鹿児島市)
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栄えある一位は、鹿児島は天文館の繁華街から暗い路地裏に入ったところにある「菜菜かまど」です。
「スーパードライ許可証」という言葉を以前仲間と使っていたことがあります。これは大阪は鶴橋の焼肉店「」に初めて行った時に発行されたものですが、生ビールがスーパードライなのにまた来たい店、ということで、ある意味最高の賛辞です。
そしてこのスーパードライ許可証が発行された日本で唯二つの店のもう一つが、他ならぬこの「菜菜かまど」です。
そう、なんとこの店は、生ビールがスーパードライなのにもかかわらず一位なんです!それだけで他の部分がいかに傑出しているかお分かりいただけるでしょう。

まず店の雰囲気が満点です。静かな裏路地に薄ぼんやりと灯る行燈の明かりを頼りに暖簾をくぐると、一階はぐるりとコの字型になった木のカウンターのみ。
そしてこの店は鹿児島でもなかなかお目にかからない加世田の焼酎「八幡」が置いてあるのがなにより嬉しい。この酒は独特の甘味とコクがあって、湯割りにすると本当に旨いです。八幡の他にもう一種類焼酎が選べます(何だったか忘れたけどこちらもかなりいい酒)。それを自分で割って飲れるのも嬉しいところ。些細なことかも知れませんが、呑兵衛にとってはかなり大事なことだったりします。鹿児島でも意外とこの供し方をしている店って半分あるかないかです。
肴も文句なし。刺身はもちろんつけ揚げなども最高です。カウンターに座るとご主人の誠実な仕事ぶりを目の当たりにすることが出来ます。これも肴になってしまいます。

さてこんな風に書いていくと、そういった良い店って金さえ出して、そして探せば沢山ある、ということになっていきそうなものです。問題はそれを安い価格で、そしてこれが大事なのですが「居酒屋の体」でやっているという事です。これは他のすべての店についても言えることですが、その二つによって単に旨い、良いに終わらず大きな価値が伴ってきます。
鹿児島には良い居酒屋が非常に多いのですが、その中でも抜きん出た良店。



第二位: グンカン(高知県高知市)
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これも良い飲み屋が居並ぶ高知からの選出。高知でも一番の飲み屋街、廿代町の喧騒の真っ只中にあります。
この店は生ビールが二種類選べるのがいい。一つはエビスで、これが同じ値段で出されているのが嬉しいところ。そして鰹は最高!ピカピカに光った皮付きのまま供される刺身、土佐造り、それから土佐清水の朝獲れだという鯖のたたきも最高でした。
落ち着いて旨い魚を味わえる雰囲気も◎



第三位: 初霞(大阪府大阪市)
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今回の旅で入った居酒屋の中で、ざっくばらんとした大衆酒場ということならこの「初霞」に止めを刺します。大阪の居酒屋を入れるのは反則なんですが、まあそれはそれとして…
(ちなみに一時帰郷の際に訪れた東京の居酒屋は勿論除外してます)

場所は日本橋の地下街、地下鉄の改札の目の前です。外見の雰囲気はまるで立食い蕎麦屋。店内はぐるりコの字のカウンターのみ。おでんや魚が抜群に旨く、価格は非常に良心的。特にここは酒造会社の直営なので酒が安く、また安いだけでなくとても旨いし、外見などの印象とは裏腹に一人一人の希望の燗具合をきちんと聞いてくれます。
こんな良い店が地下鉄の改札の目の前にあるなんて、大阪の人は羨ましい!



第四位; 八重(岡山県倉敷市)
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地元の酒に、瀬戸内の小魚など地元の食材そして料理法、また内外共に店の雰囲気も素晴らしい。バランスの取れた良店です。
ここは初老のご兄弟で厨房を切り盛りしています。お二人ともゴマシオ頭で白衣がよく似合い、刺し、焼きなどそれぞれ仕事を分担してずっとやっているとのこと。素晴らしい。その雰囲気だけでも高評価!



第五位: こいそ(長崎県長崎市)
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この店は料理が素晴らしかった。カウンターの上、横一列にずらりと並んだ大皿料理はこれぞ居酒屋という素晴らしい眺めです。こいつらを見渡しながらどれからいこうか、なんて考えているだけで軽く二杯はいけてしまいます(^^;
そしてその中でもおでんの旨さには目が覚める思いでした。アゴで出汁を取っているということでしたが、私がこれまでに食べたおでんの中で最も出汁が旨かったのはこの「こいそ」のおでんです。それをまた殊更に売り出すわけでもなく、さりげなく並んだ大皿料理の一つとしかしていない親父さんが渋い!
この店の料理はすべてが本当に旨いです。腹を空かせて行きましょう。



第六位: 万年青(北海道釧路市)
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北の飲み屋天国、釧路から「万年青」です。
釧路には非常に沢山の炉端焼きの店があり、しかも雰囲気が殆ど同じ店がずらりと並ぶので選択に困ります。この万年青も典型的な炉端焼きの店ですが、何と朝7時まで営業、地元の人が多く通う店です。

中心に据えられた炉、その上に置かれた巨大な網、それを取り囲むコの字カウンターだけの店内は雰囲気抜群。立ち昇る煙が使い込まれた天井や壁に沁み込んでいき、また吊るされた干物を燻します。
魚だけでなく筍のおでんや灰に突っ込んで焼く野菜など、どれもとても旨いです。野菜をまるまる一本焼いたり、酒を鉄瓶に入れて一緒に網の上に載せて燗してしまう(!)ところなどはいかにも北海道らしい豪快さがあって、見ているだけで楽しくなります。
ついでに言うと、釧路の町の情緒ある雰囲気、そして飲み屋街の気配もたまりません。特に夏。ほろ酔い加減で居酒屋を出て、さて次は何処へ、と歩いていると、霧にけぶった街灯の明かりは円くぼんやりと滲み、そこに紫色の空を飛ぶ鴎の鳴き声が響きます。赤提灯がこれほど絵になる町は他にありません。



第七位: 大しま(静岡県三島市)
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生しらす、桜えび、鰻の白焼きなどなど、地元の美味を良心的な価格で堪能できる良店です。
この日本一周の旅の最終日前夜、最後に入ったのがこの店で、それも事前情報なしの自分の嗅覚で探し当てたら大当たりだったという、とても思い出深い店です。



第八位: 鳥善(北海道釧路市)
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またも釧路から。二軒も選出されるとは、さすが呑兵衛の東の聖地です。
居酒屋、と一口に括りますが、中には特定の料理を供することに特化した店、いわゆる専門店があります。他には例えば仙台の牛タン専門店や宮崎の地鶏料理専門店などがありますが、これらを居酒屋と捉えるかどうかはまさに主観の問題で、ようは"居酒屋の体"であって"居酒屋使いが出来"ればそれでいい訳です。居酒屋に堅苦しい定義付けなど無用です。

そんな○○料理専門店の中でも特に素晴らしかったのがこの「鳥善」です。
ここのザンギは旨過ぎる!
十人も入れないようなごく小さな店で、目の前で揚げられた熱々が供されます。特製のソースに胡椒をたっぷりとかけて食べるところが特徴的。とにかく思い出しただけで涎が出てくる逸品です。



第九位: 焼酎天国(鹿児島県鹿児島市)
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釧路に負けじと鹿児島は天文館からもう一軒。有名な「焼酎天国」です。
一杯210円からの焼酎を販促グラスに注いで湯割りで飲る。肴もどれも安く、きびなごを浅く炊いたものや大根の漬け物、そして自家製のつけ揚げなどは素晴らしい旨さ。

少々俗っぽい雰囲気が気にならなくもないですが、この店に入ればとにかく肩肘張らず、鹿児島の飲み方、食べ方、地元の食文化はこういうものなんだ、と肌で感じることが出来ます。これこそが居酒屋、良店です。



第十位: 福岡の屋台(福岡県福岡市)
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福岡の屋台全般ということで。
中州など場所によっては観光客目当てで俗なところもあり、また厳密に酒肴を追求するなら屋台より普通の店の方がいいのですが、大都市の中心部に屋台が甍を競う眺めはまさに福岡だけのもの。都会のど真ん中、天神のバスターミナルの前まで屋台が連なるのですから、東京でいったら銀座や新宿の歩道に屋台が並ぶようなもの。
私が一軒目に入った屋台では、隣りで20代のOLが一人でごくごくと焼酎を飲んでいました。これぞまさに文化です。



いかがでしたでしょうか。
居酒屋こそはそれぞれの土地の文化を映す鏡。酒、飲み方、食材、調理法、そして食べ方…もちろん食文化だけでなく、地元の言葉、交わされる話題、店内に置かれた色々な物などなど、その土地の文化に素で触れることができます。これぞまさに旅の醍醐味です。
それにしても書いていたらとても喉が渇いてきましたね(^^;;
それでは。





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ビート★

Author:ビート★
2009年5月10日、住んでいた部屋を引き払い、250ccのバイクも売り飛ばしてスーパーカブ90で日本一周の旅に出発しました。
道の駅や公園、海辺でテント泊して節約した金を全国の居酒屋巡りと日々のビール代に注ぎ込みつつ、全国を行脚して12月に沖縄に上陸。父親の急病による一時帰郷などを経て、2010年8月3日、念願の日本最西端・与那国島西崎に到達。再び鹿児島からの自走で北上し、2010年10月14日、523日目にして日本一周の旅を完結しました!

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