スーパーカブで日本一周

  523日間に渡ったスーパーカブ90での日本一周の記録、およびその後日談を語ります。

旅立ちの年が明けました

平成二十九年元日。皆様あけましておめでとうございます。
新年を迎えて、近年では珍しく特別な感慨を抱き、身が引き締まる思いでいます。

年末から母親の実家へ行って、多くの親戚と会い、お年玉をもらって、特別な料理を食べて、初詣へ行く…子供の頃はそんな絵に描いたような正月を過ごしていました。しかし歳とともに親戚付き合いは殆ど無くなり、祭りごとや騒ぎが嫌いな性分だから特別な事や儀式めいた事をするでもなく、あるとすれば大晦日に大掃除をして蕎麦を食べることくらい。そして静かに休養と身の回りの整理に充てる。ようは普段の休日と何も変わりません。これがここ近年の正月の過ごし方でした。
こんな調子ですから年を越した、新しい年を迎えたという印象は希薄でした。ところが、今年は違います。

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先の日本一周に出発した時、三十年間憧れ続けた夢だったとはいえ、旅立ちの実感はそう強くはありませんでした。正確に言うと、旅立ちの実感を噛み締める暇がなかったのです。直前までその予定はなく、転職活動をしながら小笠原へ足を運び、慌しくそんな事をしている間に移り変わった当時の状況に呑まれるようにして、半ば衝動的に日本一周に舵を切ったのです。だから、年初の段階ではまさかそんな事になるとは想像もしていませんでした。
これに対して今年は状況が正反対です。迷いに迷い、自分の人生とは何であるのかという答えの出ない問いを繰り返した果てに、日本一周をしたいからというのを唯一の理由に昨秋仕事を辞めました。だから今は、いよいよ旅立ちの年が明けたという感慨で胸が一杯です。こんな緊張感を伴って新年を迎えたのはもしかしたら初めてかも知れません。
もっとも何か特別な行動をするわけではなく、今日明日の過ごし方が寝正月であることには変わりないのですが、それはまあそれとして…

さて、本ブログの更新も残りはそう多くありません。日本一周の出発に際しては準備を始める段階から新しいブログを立ち上げ、そちらに引き継ぐ形でこのブログの更新は終了する予定です。おそらく二月の下旬から三月の頭くらいになるでしょうか。それまでは引き続きお付き合い下さると幸いです。本年も宜しくお願い致します。





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憧れの軽バンの旅

旅人ならば、軽自動車のバンで寝泊りしながらの長旅に一度は憧れたという人も多いのではないでしょうか。私ももちろんそうです。長いこと、一度は軽バンを所有したいと思い続けています。
あの小ささでありながら車内で完全に横になって就寝できる軽バンがいかに魅力的な道具であるか、ここで私が語るまでもないでしょう。

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昨秋にやっていたアルバイトで会社から預かっていた車が他ならぬ軽バンでした。軽バンの中でももっとも出来が良く、個人的にも一番好きなスズキ・エブリィでなかったのは残念ですが(笑)これは絶好の機会でした。とはいっても仕事で預かっていたものなので乗り回すわけにはいきませんでしたが、休みの日にあれこれ観察してみました。

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後部座席をたたんで収納すると、後部は平らで広大な荷室になります。

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マミー型の寝袋を敷いてみました。荷室の長さはぎりぎり…というか足の部分が少し折り返してしまいました。私は身長175センチですが、何とか横になって寝られなくもないという感じでした。が、本当にぎりぎりで少々窮屈です。

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実は助手席を前に倒したら助手席の部分まで含めて完全に平らになる、という幻想を勝手に抱いていたのですが、そうは甘くはなかったようです。

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そこで斜めに寝袋を敷いてみましたが、これならば余裕があって何の問題もありません。折角ならばキャンプ用のマットでなく布団を敷いて寝たいところですが、角が少し折れ曲がるようにはなりそうですが、何とかいけるでしょう。こんな事を考えているだけでも楽しくなってきます。

言うまでもないことですが、日中に行動している時は、自由度の高さにおいてバイクや自転車の方が遥かに上です。しかし夜になるとこれが逆転します。車内でしっかりと休息できる軽バンの方が自由度が高くなります。それは、物理的、社会的両面においてです。
バイクや自転車の場合は、たとえば雨の日など折角温泉に入ってもその後また雨に打たれて寝床まで移動するのは憂鬱なものですが、車ならばその心配は一切無くなります。風が強い日や寒い日でも、そんなことを心配する必要もないでしょう。
そしてバイクや自転車の旅では、雨や風を凌げる場所を見付けたとしても、そこが公然とテントを張っていい所なのかどうかという面倒な問題を解決しなければなりません。いや日々夕方が近付くと、この仕事に追われると言っても過言ではありません。テント泊を前提とするバイクや自転車の旅においてもっとも大変なところです。
これに対して軽バンならば、車を停められる場所さえあればどんな所でも自在に夜を明かせます。たとえば道の駅など、雨を凌げる屋根の下にテントを張っていいと許可をもらったとしても、夜中にならず者が集まってくれば今度は盗難や悪戯を心配しておちおち寝てもいられません。車ならばそのような心配も要らないのです。

かように走る寝床とも言える魅力的な軽バンですが、二輪に対してもっとも不利なのは沖縄や離島へ行きづらいことでしょう。たとえば鹿児島から那覇までフェリーで航送しようとした時、原付だと料金は5,700円ですが、これが車だと軽であっても何と十倍の5万5千円もかかります。
一方で北海道は航送料金も手頃だし、道も広いし車を停める所も幾らでもあるので車の旅に向いていると言えます。沖縄については自走して愛車と共に上陸、というのを諦めさえすれば軽バンの旅は非常に魅力的だと言えます。



さてここからは完全なる個人的な趣味ですが、軽バンと同じような考え方でもう少し大きな車、たとえばハイエースや2トントラックを土台にしたキャンピングカーなどがありますが、私はこれらを好みません。軽自動車という潔さが好きなのです。
根本的な話をしてしまえば、日本の軽自動車制度なんて悪法もいいところで、世界の自動車史における汚点とも言える恥ずべきものです。そしてそこから生まれた現代の軽自動車は、機械としてはまことに非合理で不自然なものです。しかし一方で、あるだけのもので何とかする、限られた条件下で知恵を絞って工夫をする故の発展を生んだとも言えます。そしてこれは日本人の美徳と一致するものでもあります。

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その結果何が生まれたか。軽自動車の特にこのような商用バンは、姿形が美しいのです。寸法をはじめとして様々な制約がある中で、最大限の積載性やその他の色々な面においても機能を高め、質を追求する。だから一切の虚飾が無く合理一辺倒、まさに機能美の極みです。スポーツカーやコンパクトカーにおいて日本車にはこれまでに数々の美しい車がありますが、軽バンのデザインはそれらの名車に比肩するくらい素晴らしいです。
また、軽バンはある面においてはとても安全な自動車だと言えます。全方位において視界がたいへん良く、車の四隅を常にはっきりと把握できるし死角が少ないのです。この美点は特に後進時に発揮され、あらゆる車の中でもっとも安全にバック出来るのは軽のバンだと私は思っています。

また、身長175センチの私では荷室で寝るのがぎりぎりだと言いましたが、軽バンでは少々狭いからタウンエースにしようとか、そういう発想を持ち出すと人間はとかく拡大志向に走りがちです。タウンエースよりはハイエースが欲しくなり、ハイエースよりはキャンピングカー…そうすると自宅と変わらぬ立派な台所や大きな冷蔵庫が欲しくなり、やがてはテレビだ絨毯だと本質から逸脱し、車もどんどん重くなります。
旅を人生の中心に考え、自宅でも持ち物を極限まで減らして生活したいという私のような人間にはこういうのは合いません。それよりも、軽では狭いというのなら狭く感じない工夫をあれこれ考える方が性に合っています。軽の潔さを好むといった理由がこれです。

ついでに言うと、後輪駆動でMT車が選べるところもたまりません。もはや完全に車好きの戯言になってきましたが、後輪駆動の良さは言わずもがな、MT車は残念ながら我が国においては絶滅危惧種ですが、現代においてももっとも合理的な変速機がマニュアルトランスミッションであることには変わりありません。
車内で横になって寝られるぎりぎりの大きさ、最低限の装備、マニュアルトランスミッション…皮肉なことに主に動力性能において非合理で不自然な機械ではありますが、少なくともこれらの面においては合理的で、簡潔で、虚飾がありません。そんな軽バンは旅の足として絶大な魅力があります。そしてそれはスーパーカブにそのまま通ずるものです。
こんな風に書いていたら改めて軽バンが欲しくなってきました。ですが、ひとまずそれは次の日本一周を終えてから考えましょう。しかし死ぬまでには一度所有してみたいものです。もちろん単に所有するだけでなく、後部の荷室にささやかな寝具を積み込んで、あらゆる所へ走って行きたいです。





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謎の物体(改)

昨秋にやっていたアルバイトで、車の運転中にスマートフォンのカーナビアプリを使って画面が見易いように、自作の簡易的なスマホホルダーを作ったことを以前の記事で紹介しました。

そして今やっているアルバイト第二弾も車の仕事です。走るのは東京の都心、住所を見て初めての場所へ行くことも少なくありません。こうなるとカーナビが大いに有用です。この自作スマホホルダーがまた活躍してくれると思ったのですが、二つの問題点があったので改良しました。問題点の一つ目は、同じ軽の商用車ながら車種が違うので運転席周りの造りが違うことです。

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前のアルバイトで乗っていた車はこのようにドリンクホルダーの下の方が開いていました。

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そこでこのように、iPhoneのスピーカーの位置に合わせて自作ホルダーの底部に穴を開けて、ナビの音声案内の声がよく通るようにしたのです。

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ところが今回のアルバイトで乗っている車は、ドリンクホルダーがこのように密閉された構造でした。これでは折角自作スマホホルダーの底部に穴を開けていても、音声案内の声は閉ざされた空間に向かって発せられるだけです。

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そこでドリンクホルダーに代わって目を付けたのがこれです。こんな所にペン立てがあるのですから流石は商用車です。普通の乗用車ではまずあり得ませんね。このペン立てを使ってスマホホルダーを固定することにしました。

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このように割り箸をガムテープで固定しました。何ともまあ、不格好の極みですが、もとより見てくれなど気にするのならば市販のスマホホルダーを買っています(笑)
あくまで二月一杯くらいまでの短い期間で辞める仕事であればこそです。

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それから、二つ目の問題点を解消すべく底部の穴をこのように大きく拡げました。これが何を意味するのか、iPhoneを使っている人ならばピンと来るのではないでしょうか。
先に書いたように、カーナビアプリの唯一にして最大の弱点はスマホの電池の減りが異常に早いことです。一日これを使って仕事をするならば常時給電は必須です。そう、穴を広げた理由は、iPhoneは充電口も下側にあるからです。

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はい、これが実際に使っている時の様子です。このように充電コードを通すために底部の穴を拡げたのです。こんな状態でしっかり固定されているのかと思われるかも知れませんが、この写真では見えないですが、ペン立てと割り箸の隙間に紙を何重にも折ってぎゅうぎゅうに固く詰めているので、見た目よりもかなりしっかりと固定されています。

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運転席側のドリンクホルダーを使うよりも、位置も高さも理想的、視線の移動が少なくなって見易く安全です。すぐ後ろに車載のカーナビがあるのが何だか嫌味のようですが(笑)そもそも車載のカーナビがスマホのナビアプリよりも性能で劣るのがこんな事をしようという理由ですから、これは必然の光景と言えるでしょう。





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インバーターを購入しました

日本一周の再出発に臨んで、新たに買い揃えなければならない物が何だかんだで色々とあるものです。これらについては旅の準備を本格化させてから一挙に購入し、それぞれ新しいブログの中で紹介するつもりでいます。ですが一つだけ例外として早々に購入した物があります。それがバイクから電源を取り出して走りながら充電するために不可欠なインバーターです。
バイクからの電源で充電するのは携帯端末のみという方は、今はバッテリーから電源を取り出す機器に予めUSB出力端子が付いている物が主流なので、インバーターを買う必要はないでしょう。しかし私はスマートフォンの他にノートパソコンや電気髭剃り、時にエネループやカメラの予備バッテリーなど、他にも充電したい物があります。だからバッテリーからの電源取り出し機器は直流12V出力のみとして、インバーターを介して、スマホ含む全てを交流100Vコンセントから充電します。

これまでもインバーターを持っていたのですが、壊れてしまったので新しく買う必要があったのです。長いこと使わずに放置していて端子に錆が浮いていたところ、それに構わずこれまたオンボロの車の怪しげなシガーソケットに差し込んだところ、愉快な音と匂いを立てて逝ってしまったのです。

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ノートパソコンの充電に耐え得る出力と小ささを両立しているこのインバーターに即決しました。しかしこれ、壊れてしまった先代インバーターと全く同じ商品だったのです。一抹の不安が拭い切れません…(笑)
この手の商品、それも最近の売れ筋とは思えない12V一口出力の物は、進化や改良の余地がないということなのでしょうか。

インバーターだけ早々に購入したのは、今やっているアルバイトで車のシガーソケットから電源を取り出せると大いに便利だからです。話が前後してしまいましたが、一つ前の記事で紹介したように、ひとまずはアルバイトで乗っている車でスマートフォンを充電するのに活躍しています。

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プロフィール

ビート★

Author:ビート★
2009年5月10日、住んでいた部屋を引き払い、250ccのバイクも売り飛ばしてスーパーカブ90で日本一周の旅に出発しました。
道の駅や公園、海辺でテント泊して節約した金を全国の居酒屋巡りと日々のビール代に注ぎ込みつつ、全国を行脚して12月に沖縄に上陸。父親の急病による一時帰郷などを経て、2010年8月3日、念願の日本最西端・与那国島西崎に到達。再び鹿児島からの自走で北上し、2010年10月14日、523日目にして日本一周の旅を完結しました!

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現在、新たな相棒スーパーカブ110を迎え再出発へ向けて準備中です…